予防接種

当院では、予防接種の受付を毎日行っております。
しかし、病気の患者様と一緒にならないよう、一般診療を行っていない、
月・火・水・金曜の14:00~16:00に主に予防接種を行っております。
予防接種は、上記の予防時間帯をお勧めいたします。
※来院時は母子手帳は忘れないようにしましょう。
当院で行っている予防接種(一部を除き予約なしでも接種可能です)
定期接種
- Hib、小児肺炎球菌(プレベナー)
- B型肝炎
- 4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ:DPT-IPV)
- BCG、麻疹・風疹混合ワクチン(MR)
- 水痘ワクチン
- 2種混合(ジフテリア、破傷風:DT)
- 麻疹単独、風疹単独、日本脳炎
- 子宮頸癌(サーバリックス、ガーダシル)
- ロタウイルス(ロタリックス、ロタテック)
※BCG、麻疹単独、風疹単独、子宮頸癌は事前に予約が必要です。
任意接種
- インフルエンザ
- おたふくかぜ
- A型肝炎
- 破傷風
- ポリオ単独
- 3種混合(DPT)(ジフテリア、破傷風、百日咳)
※A型肝炎、破傷風、3種混合、ポリオ単独は事前に予約が必要です。
予防接種のスケジュールについて
予防接種のスケジュールは、是非お子さんの為にもつけていきましょう。
Hibワクチン(B型インフルエンザ菌)
B型インフルエンザ菌による感染症(髄膜炎、敗血症、肺炎等)予防のワクチンです。2ヶ月~5才までの乳幼児に行います。すでに、世界100ヵ国以上で接種されています。日本でも平成20年12月より可能になりました。
現在細菌性髄膜炎の5%はHibと考えられており、そのうちの70%が0才~1才までで、5才以上の発症はまれです。
発症のピークを考え、2ヵ月以上~7ヶ月未満で接種を開始します。
Hibワクチン接種スケジュール
2ヵ月~7ヵ月未満 | 4~8週間隔で3回及び7ヶ月~13ヶ月後追加の計4回 |
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7ヵ月~1才未満 | 4~8週間隔で2回及び7ヶ月~13ヶ月後追加の計3回 |
1才~5才未満 | 1回のみ |
小児肺炎球菌ワクチン(プレベナー)
髄膜炎、肺炎、重症中耳炎の原因になる程で、小児の感染症の原因としてもっとも多い細菌です。接種時期はDPT、Hibワクチンと同じように乳児期に開始します。
小児肺炎球菌ワクチンスケジュール
2ヵ月~7ヵ月未満 | 4週間隔で3回、及び60日間以上あけて(標準は12~15ヵ月齢)追加の計4回 |
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7ヵ月~1才未満 | 4週間隔で2回、及び60日間以上あけて(標準は12ヵ月齢後)追加の計3回 |
1才~2才未満 | 2回接種(60日間以上あけて) |
2才以上 | 1回接種 |
ロタウイルスワクチン(ロタリックス、ロタテック)
ロタウイルスは乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因で、冬から春にかけて流行します。
非常に感染力が強いため、手洗いや消毒で十分な予防ができません。ワクチン接種で重症化を防ぐことができます。
経口接種の(飲む)生ワクチンです。
甘いシロップ状で、ロタリックスは2回、ロタテックは3回接種です。
接種時期は、生後6週~24週で、2回目、3回目は4週間以上あけて行います。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎を予防するワクチンです。
B型肝炎はウイルスによる感染症で、体に入ると肝炎を起こし、又、慢性化し、肝硬変や肝臓がんを起こす場合もあります。
非常に感染力が強いウイルスで、感染経路は、分娩時における母子感染以外に、周囲との接触(唾液、汗、涙)などもあり、赤ちゃんはうつりやすい環境にあります。
生後2ヶ月頃より接種をすすめます。1回目と2回目は4w間隔で、その後5~6ヵ月後に3回目を接種します。
平成28年4月生まれより定期接種となりました。(H28.10月より開始)
4種混合ワクチン(DPT-IPV)
ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオの混合ワクチンです。
3ヵ月より接種可能で、Ⅰ期は20日~56日間かくで3回接種、その後に12ヵ月~18ヵ月位にⅡ期を接種。計4回接種。
H24.11月より定期接種となり、H24.8月2日以降生れのお子様が対象になっています。
3種混合ワクチン(トリビック)
日本小児科学会では、学童期以降の百日咳予防のため、小学校入学前(5才時)のMR、おたふくかぜと同時に3種混合の接種を推奨しています。
また、希望があればポリオの追加も可能です。
希望される方は、予約をお願いします。
BCG
スタンプ式の結核菌を弱めたBCG菌の生ワクチンで、1回接種です。
生後12か月(1歳)未満まで一般的に生後5~8か月未満に接種することが推奨されます。
MRワクチン(麻疹、風疹混合ワクチン)
麻疹、風疹の単独での接種も可能ですが、現在はMRワクチンが一般的です。最も大切な予防接種です。
1期(1才~2才未満)、2期(5才~7才未満)の2回法を行っています。
副反応は、主に発熱や発疹(接種後4~14日)ですが麻疹、風疹の単独と比べて副反応の比率は変りません。
水痘ワクチン
水痘(みずぼうそう)を予防するワクチンです。
接種年齢 | 1才~3才未満まで |
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接種回数 | 2回 |
初回接種 | 1才から、追加接種は3ヶ月以上あけて行います。 |
おたふくかぜワクチン
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防するワクチンです。
世界の多くの国では、定期接種を2回受けますが、
日本では任意接種のワクチンです。
初回接種は1才になったらMR、水痘ワクチンと同時期にうけましょう。(同時接種も可)
追加接種は、5才のMRワクチン(麻疹、風疹混合ワクチン)と同時期の接種をおすすめします。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎を予防するワクチンです。東南アジアで流行しており、定期接種です。
Ⅰ期 | 生後6ヵ月以上90ヵ月未満 1回目の接種後1~4週間で2回目、その後およそ1年後に3回目をうけます。 |
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Ⅱ期 | 9才~13才未満まで1回接種 |
子宮頸癌ワクチン(サーバリックス、ガーダシル)
子宮頸癌から最も多く見つかる、パヒローマウィルスに対するワクチンです。
接種開始年令は10才からで、11才~14才までが推奨年令です。
一応45才までの女性にすすめられています。
接種回数は合計3回(初回、1ヶ月後、6ヶ月後)で筋肉注射です。
サーバリックス | 子宮頸がんの原因となるHPV16型、18型の感染を予防します。 (初回、1ヵ月後、6ヵ月後の計3回) |
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ガーダシル | 16型、18型に加え、尖圭コンジローマの原因になる6型、11型の感染予防効果があります。 (初回、2ヵ月後、6ヵ月後の計3回) |
同時接種に関して
DPT-IPV(4種混合)、Hib、肺炎球菌ワクチンは、スケジュールの時期がほぼ同じの為、同時接種を薦めています。
又、ご希望があれば、他のワクチンの複数同時接種も行っています。
詳しくは窓口にてご相談下さい。
ワクチンの接種間隔の規定改正
令和2年10月1日より改正となりました。注射生ワクチン→注射生ワクチンの場合のみ4週間あけるようになりました。
その他は制限はありません。ただし、同一接種のワクチンの間隔は今まで通りです。